×

ウズベキスタン一人旅シリーズ⑤仁川経由でウズベキスタンへ。長距離フライトのリアルな記録

ウズベキスタン一人旅シリーズ⑤仁川経由でウズベキスタンへ。長距離フライトのリアルな記録 はコメントを受け付けていません

ウズベキスタン一人旅シリーズ⑤仁川経由でウズベキスタンへ。長距離フライトのリアルな記録

5番目なのにまだウズベキスタンの話に入らないのかーい!って感じですが、あまりにフライトが暇すぎて…www


【ウズベキスタン一人旅 vol.5】福岡から、仁川経由でウズベキスタンへ。長距離フライト中に書いたリアルな記録

アシアナ航空OZ573便、仁川国際空港からタシュケント行き。このフライトは飛行時間が7時間ほどあり、なかなか長かった。そして日本とウズベキスタンとの間には4時間の時差がある。東南アジアだと時差がせいぜい2時間くらいだから、「ああ、今回は本当に遠くに来たんだな」という実感がぐっと湧く。久しぶりの長距離フライト、少しだけ緊張しながらもワクワクが勝っていた。

機内ではなんと2回も機内食が提供された。最初の食事では「Chicken or Beef?」と聞かれたのでチキンを選択。そういえばこの質問って中1の英語のテキストの最初のページにあったよなw メインのチキン料理に加え、デザートとして小さなケーキもついてきた。カトラリーが使い捨てでなく金属なことに感動した。笑 さらに到着の1時間ほど前にはブリトーが出てきて、これも意外に美味しかったのが嬉しい誤算だった。今回搭乗した機体にはコンセントなどの最新設備はなかったが、まあモバイルバッテリーもあるし2本映画見るぐらいなら全然大丈夫。隣は日本人カップル。

座席は満席だった。ちょっと余談になるが、出発前日に何となく自分の乗るフライトの値段をチェックしてみたら、半年前に私が約14万円で購入していた福岡〜タシュケント往復チケットが、なんと33万円にまで跳ね上がっていた。しかも残り1席だけ。やっぱり旅の予定は早めに立てたほうが圧倒的にお得だと、あらためて実感。ちなみに、旅費総額を左右するのはやはりフライト、ホテル、そして現地での長距離移動。この三本柱のコストをどうコントロールするかが勝負で、現地でケチってもたかが知れているというのが正直なところだ。ボリュームの大きい部分をどう削るか。

機内では映画も2本観た。

1本目は『ローマ法王の休日』というイタリア映画。コメディになりきれていない中途半端なストーリーで、正直かなりつまらなかった。とはいえ、最近ローマ法王が逝去されたニュースを見たばかりだったので、タイムリーなテーマだなという妙な感慨もあった。個人的に良かった点を挙げるなら、多言語学習の一環としてイタリア語を105分間聞き続けることができたこと。イタリア語は思っていたよりも早口ではなく、単語もそこそこ聞き取れた。そして、「スペイン語に本当に似てるな」と実感できたのも、ちょっとした収穫だった。

2本目は『Upgrade』というアメリカのヒューマンドラマ。頑張ってキャリアを積み上げる芯の強い女の子のストーリーで、こういう話は見ていてすごくスッキリする。設定的には『プラダを着た悪魔』に少し似ているけれど、こちらはアート業界が舞台。アート業界特有?の政治的な立ち回りが求められる世界を描いていて、すごく面白かった。語学面でも、アメリカ英語とイギリス英語の対比が意識的に描かれていて興味深かったし、ニューヨーカーの矜持、そしてアメリカ人が歴史あるロンドンに行ってはしゃぐ様子もリアルだった。

普段、LINEやメールや電話に追われる日々だから、機内でこうやって通知から切り離されて映画に集中できる時間は本当に貴重だなと思った。完全なデジタルデトックスとは言えないけれど、「コネクション・デトックス」という言葉がぴったりかもしれない。今回も湊かなえの小説を2冊持参してきたが、読書より映画のほうが楽なのでどうしてもそっちに流れてしまった。どこか列車の中で時間ができたら、ちゃんと読んでいきたい。

そして、機内で忘れてはいけないタスクがあったんだった。それは日本で使っているahamo(eSIM)に加えて、今回の旅用に用意してきた物理SIMカードをスマホにセットすること。もともと空きスロットになっていたのでそこにAmazonで購入しておいたウズベキスタン用SIMを差し込んだ。ただ、後ほど問題発生。到着後にアクティベーションを試みたものの、なぜかうまくいかなかった。結局、空港内のSIMカウンターで新しいSIMを買い直す羽目になり、ちょっとがっかり。もったいない買い物しちゃったな。多分製品自体は悪くないんだけど…

さて、今回の旅には珍しく心配していることが2つある。まず一つ目は、足のコンディションが万全ではないこと。広島でのトライアル?から5キロ以上歩くと関節周辺が痛み出すことが分かっている。傷そのものはもう問題ないが、周囲の腫れが完全には引いておらず、さらに無意識にかばっているせいで別の場所に負担がかかっている気がする。特に炎天下での無理な歩行はリスクなので、かなり慎重に動くつもりだ。

そして2つ目は、現地の気温変動が想像以上に激しいこと。特に2日目に訪れる予定のヒヴァ。天気予報を見ると、初日は最高38度なのに翌日は一転して最高15度、しかも雨。あまりの寒暖差に怯えている。もし本当に雨で15度なら、体感的にはかなり寒いはず。私は寒いのがとにかく苦手で、耐えられないレベルになりそうなので、念のため上着以外にも長袖を1枚多めに持ってきた。でもこうして「念のため、念のため」で荷物がどんどん増えていくのも、旅のあるあるだなと思う。ただ田舎に行くと本当に「服1枚買うのすら難しい」こともあるから、備えあれば憂いなし。しかも1枚は現地で最悪すててもいい服である。旅先で服を捨てていくのはわたしスタイル。わりとどうでもいい服で写真に写ることが多いということでもあるが…

さてフライトのラスト30分には、座ったままできる簡単なエクササイズの映像が流れた。周りを見渡すと、意外なほど多くの乗客がまじめに取り組んでいて、なんだかその光景が微笑ましかった。みんなそれぞれ旅の疲れを少しでもリセットしようとしているんだろうなと思うと、なんだか一体感すら感じたw

ここまで来るのは長かったけれど、こうして無事ウズベキスタンへ向かうフライトに乗っている今、あらためて「旅ってやっぱりいいな」としみじみ思う。もちろん多少のトラブルや不安要素はつきものだけど、それも含めて、すべてが経験だ。飛行機を降りたらいよいよ異国の地!

Author

THE EVERGREEN HOSTELのオーナー・はづきです。 The owner of THE EVERGREEN HOSTEL.Thank you for reading our blog.