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マラッカ日帰り観光で激動の世界史を体感して感動した話。

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マラッカ日帰り観光で激動の世界史を体感して感動した話。

クアラルンプールから日帰りで、ユネスコ世界遺産に登録されているマラッカを訪れました。

集合はベルジャヤタイムズスクエアのスタバ前。朝8:15に出発し、バスで約2時間の旅です。バスの中で、ガイドさんがマラッカの歴史について話してくれました。英語ツアーでしたがかなりわかりやすかった。助かる!

マラッカ海峡は、かつて東西貿易の要所であり、多くの商人や探検家たちが行き交った場所です。ここでマレーシアの歴史が始まったという話を聞いて、ますます興味が湧いてきました。印象的なエピソードは、かつてはそのマラッカの港では84もの言語が話されていたとか…それほど多くの地域からの人々が交易してたってことです。

セント・ピーター教会にまず最初に立ち寄りました。この教会は、1710年に建てられたマレーシア最古のキリスト教教会で、その歴史的価値は非常に高いです。(建築自体も価値があるらしい)教会内部はミサが行われており入れなかったですが、いまも普通に使われているということを目の当たりにして逆に感動しましたね…こういうのって文字で歴史をみてもわからない感動だったりしますよね。当時のポルトガル支配の名残を感じさせる建築様式や装飾が見どころです。また、現地の人々が今も大切に守り続けている姿勢にも感銘を受けました。お庭の花が特に華やかでよかった!

つぎに、オランダ広場(Dutch Square)へ。オランダの植民地時代の建物が多く集まっていて、特になにもかもが赤い建物なのでとても印象的です。真っ青な空とのコントラストがビビッドで最高!広場での見どころは

1. スタダイス(Stadthuys)1650年に建てられた、オランダの総督の旧市庁舎で、現在は歴史博物館として利用されているもの、

2. 教会(Christ Church)1753年に建てられた、オランダのプロテスタント教会で、ここもやはり教会のミサ?が行われており内部は見られませんでした。

3. ビクトリア女王の噴水(Queen Victoria’s Fountain) 1904年に設置された噴水で、オランダ統治時代を象徴するランドマーク!

⇧噴水の前に置かれているモニュメント。大人気の撮影場所(笑)

続いて、その広場の裏手の丘を登ります。丘の上にはセントポール教会。そこから見えるマラッカの景色は絶景(海まで見える)。

このセント・ポール教会(St. Paul’s Church)は、もともとは要塞ではなく、マラッカ王朝を駆逐し、占領したポルトガル人によって1521年に建てられた教会なんだそうです(カソリック)。その後、1641年にオランダ人によって改修され、現在のセント・ポール教会と呼ばれるようになりました。(※オランダはプロテスタント)

今は屋根もない廃墟ではありますが歴史を偲ぶことができます

ただし、セント・ポール教会はその戦略的な位置のため、要塞の一部として重要な役割を果たしていました。この高台からはマラッカ市全体もマラッカ海峡をも見張ることができ、敵の接近を早期に察知するための超重要な場所でした。

オランダ時代には、この丘の周りにぐるっと城壁が建てられ、教会もその一部として使用されました。そのため、セント・ポール教会は要塞の機能も持つ建物として知られるようになったのです。ちなみに城壁は一部しか現存していません…18世紀後半のイギリス統治時代に大規模に破壊されたからです。

お昼には、地元の本格的な料理を堪能しました。マラッカの名物料理である「ニョニャ料理」。ニョニャという言葉は、中国系移民とマレー人の子孫の女性のこと!要するに2つの文化が融合した料理で、特にわたしが美味しいなとおもったのは揚げたふわふわの白身の魚に甘酸っぱいタレをたくさんかけたものでした。南蛮漬けみたいだな〜と思いました♡笑

いろんな国の人が1つのテーブルを囲んで話しながら食べるこの時間が私はとても好きです。実は他の日本人家族と同じテーブルに座らされるように指示があったのですが、…急に気持ちが日本人に戻っちゃうというか気を遣って会話進めたりとか現実に戻っちゃうからとても嫌だったんですよね

おそらく以前の私だったらその指示を受け入れてなんとなくモヤモヤした気持ちを持ちながらも、普通に日本人と日本語で話をしながらランチしていたと思います。でも最近言いたいことはその場ではっきり言わなきゃいけないって 強く思うようになってきました。なので、躊躇せずにしっかりガイドさんに I want to communicate more with people from other countries, not with Japanese because it is an international tour. と本音をお話しました。結果、とてもよかったです。

ちなみに地元のデザート「チェンドル」も出してくれてこれがものすごく美味しかった〜!チェンドルは、ココナッツミルクとパームシュガーシロップがかかったかき氷で、暑い日にはぴったりのデザートです。どぎつい甘さではなくてほっこりする味わいでした。フィリピンのハロハロを少し思いだした!

その後は2時間程度のフリータイム!マラッカ川のほとりにあるジョンカー通りを散策しました。ジョンカー通りは、マラッカの旧市街地に位置し、古い建物や雑貨店、カフェが立ち並んでいます。むかしは倉庫街だったなんて分からないほどお洒落なお店の数々。時代に合わせたコンバージョンは大成功ですね〜。すべてを新しくするのではなく、いい感じに古さを楽しめるようにリノベーションするのが1つの解だと思います。広島だと尾道の商店街とかそんなかんじですよね!

ジョンカー通りでは、地元の人々が経営する小さなショップやカフェを訪れるのが楽しみの一つでした。元スタッフのWongにおすすめされたthe stolen cup というかわいいカフェでアイスラテを飲みました。本当に快晴の日で34℃…喉も渇きます…

今回の日帰り旅行で、マラッカの歴史を頭に叩き込み、本当に脳みそがぐったりとしました。でもこんなにきちんと本質的に世界史を理解しようと思えたことってないかもしれません。

教科書の数文字より、現地での感動。百聞は一見に如かずとはまさにこのことですよね。それぐらい真面目に説明を聞いたし、このブログを書きながらいろんな調べ物もしたぐらいです。ツアーだからこそ理解度が深まって非常に充実した一日とできたと思います。

Author

THE EVERGREEN HOSTELのオーナー・はづきです。 The owner of THE EVERGREEN HOSTEL.Thank you for reading our blog.