昨日のランチは、ホステルスタッフのデヴィッド&カサンドラと、ゲストのアンティムと一緒に「サパナ」に行ってきた。広島の十日市にある、言わずと知れた(?)ネパールカレーの名店。ウェルカムランチはとても近いし、8割の確率でこの店になる。みんなの胃袋をがっちり掴んで離さない、そんなお店だ。
アンティムはカナダ・ケベック州からのゲストで、冬からチェックイン・アウトしてまたしばらくしたら戻ってきたりして、2ヶ月近くうちのホステルに滞在している超・良客。笑
ちなみに「サパナ」はネパール語で「夢」って意味らしい。ここのランチは本当に夢見心地になるレベル。私が頼んだのはスペシャルランチで、カレーを2種類選べるやつ。迷った末にチキンとキーマエッグにした。いつもどっちも濃厚でウマすぎる。ナンも巨大だし、しかもナンorライスのおかわりが1回無料っていう神サービス。何回通っても飽きない。
で、事件(?)はそのとき起きた。
夢のランチを堪能していたデヴィッドが、うっかりTシャツの裾にカレーのしみをつけてしまった。まあ袖にちょっとハネたくらいだけど。そんな様子を見て、イギリス出身のカサンドラが一言。
「Oh, a dinner medal!」
……ディナー、メダル? ご飯中のメダル?? え、なに? 謎ワードすぎて、私はポカーン。というかうまく単語も聞き取れなくて何回か聞き返した。どうやらこれは英語のスラングらしくて、「ご飯中に服につけちゃったシミ」のことを、ユーモラスに「ディナーメダル」って呼ぶんだとか。
いやオシャレすぎんか?
そんな言葉、教科書にもNHK英会話にも載ってない。こういうのが楽しい。文法とか語彙とかじゃなくて、リアルな英語。しかも、その人の文化背景が出ててすごく面白い。ちょっとしたジョークっぽい言い回しに、その国の感覚やユーモアがにじんでて、それが語学の醍醐味なんだよな〜と思う。
このホステルで働いてると、こういう小さな「語学と文化のミックス」が日常茶飯事で起こる。しかも、わざわざ勉強しようって構えなくても、普通に会話してるだけで新しい単語や表現がポンポン出てくる。語学の勉強って、机に向かうだけじゃなくて、こういう何気ないやりとりの中にこそ、本当に身につく瞬間があると思う。
それにしても、「Dinner Medal」みたいな表現って、学校じゃ絶対習わないじゃん。そういうのを知れたときって、英語が急に“自分のもの”になった気がする。距離が縮まるというか。あー、英語って楽しいかも、って思える瞬間だ。こういう自由で、肩の力が抜けた環境がすごくありがたい。ホステルは、語学の勉強にもなるし、文化の違いを楽しむ訓練にもなる。なにより、毎日ちょっとずつ世界が広がる感じがして、なんか面白い。
今日も「Dinner Medal」って言葉をひとつ覚えたから、今週の多言語クラブの近況報告でドヤ顔で話してみますw