エバーグリーンホステル オーナーのはづきです。2023年はもうコロナで失った3年を取り戻すが如く旅行に全課金していますw
仕事や生活の忙しさからくるストレス、そして短い休暇しか取れない現代社会。そんな中で、ひとつのエリアor 都市に長期で滞在してゆとりのある生活を楽しむことの素晴らしさをご紹介します。個人的にはこれがわたしの「新しい旅のかたち」だなと。
具体的には1都市に1週間居られたら比較的長いと言えるのではないかと思うのです。
1. 短い旅行との違い:
短い旅行では味わえない、長期滞在ならではの魅力があります。観光地だけでなく、地元の日常に触れ、文化や人との交流が深まるチャンスが多くなります。具体的には1日、1週間、といったスパンで同じ地点を眺めることでいろいろな発見があるのです。
2. 本当の生活(に近いもの)を体験:
スーパーや市場での買い物、地元のカフェでのくつろぎ時間が、旅の時間をより豊かにします。旅程が3日しかなかったとしたらとてもカフェでのんびりというわけにはいかないでしょう。せかせか観光地を回る気持ちが勝ってしまうので・・
ただ、「ジモティーな生活を体験する」といってもどんなことがあるでしょうか。ザっとあげるとこんなことをしまくるイメージです。
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- 地元の市場や食材店で買い物してみる。 ※コンビニやスーパーよりもさらにディープな体験へ
- 地元の食堂や屋台でローカルフードを試す。 ※マストです
- 地元民におすすめの食べ物や見どころを尋ね、挑戦する ※これを一番よくやります
- 地元のカフェやバーでくつろぎながら、地域の人たちと会話する。※運よく英語が堪能な人と出会えれば…
- 地元のイベント情報をキャッチして、催し・イベントに参加する。 ※たまたま運よくイベントに行けることがありますね
- 現地の言葉を学び、基本的な挨拶や簡単なフレーズを身につける。 ※こちらも、マストです
- 現地の歴史や文化について調べ、博物館や歴史的なスポットを訪れる。 ※寺院に行くときにはできるだけルーツを読んでおきます
- 細い通りなども歩いて探索し、地元の雰囲気を感じる。
- タクシーではなく地元の公共交通機関を利用して、郊外エリアにも足を運ぶ。
3. 季節や地域の変化を感じる:
できれば1年単位で長期滞在することが夢です。特にタイに住みたいw やはりこれまでの滞在はまだまだ「点」に過ぎない自覚があります。1年を通して、いろんな行事とかを見てみたい気持ちがあります。
ネックとなるのはやはり仕事ですよね。。長期滞在は昔ながらの働き方では決して成しえないスタイルだと考えています。リモートワークが許可されていたり、フレックス勤務とか柔軟な勤務体系を導入することなしには1-2週間単位で好きな場所にいくということが難しいと思います。メーカー勤務の方だと、GWやお盆、年末年始は10連休といったところも多いようですが、それって結局すべてピークタイム=高いんですよね…
いま私はホステルという自営業をしており、シフトの組み方と自分自身のスタッフ教育がなんとかクリアできればMAX2週間ぐらいまで休暇を取ることが可能な状態ではあります。またもう一つの事務仕事についてもフレックス勤務+ワーケーション可能なので、比較的外に出やすい恵まれた環境にいるのだと思います。
一度「ゆとりのある旅程」に慣れてしまうと、もう逆戻りできないんですよね。2泊3日の弾丸旅行とか、ぎちぎちに予定をつめこんだツアーとか、無理になるんです。短期間のうちにあれも見たいこれも見たいと欲張ると、まるでTodoリストを消化するためだけに現地にいくような旅になってしまうんですよね。仕事じゃんそれもはや。「見るべき」とされている観光地を片っ端から訪れ、写真を撮るだけ。しかし、それでは旅行がもたらすはずのリラックスや心の解放が得られません。学びにもつながりにくい。表層的。
長めにとっておけば、いくら計画から外れても受け入れる余裕が生まれます。「あそび」の時間があれば、思いがけない出会いや素敵な場所に立ち寄ることができ、その瞬間をじっくり味わうことができます。無理にスケジュールに追われ、次から次へと観光地を駆け足で訪れるのではなく、その土地の雰囲気を感じ、その時に気になったお店にはいったり、その瞬間感じたことに従いたい。それこそが現地を感じていることだし、旅の真髄です。