パスポートなしでできる“海外体験”──広島のホステルで見つける、小さな世界旅
先日、うちのホステルに泊まってくれた日本人女性のお客様から、こんな素敵なレビューをいただきました。
> 海外にいる気分。原爆ドームから近く、コンビニやお好み焼き屋もいくつか近隣にあった。シャワーにはシャンプーやリンス、ボディソープもあった。枕元には灯りとコンセントがあり、Wi-Fiも強かった。スタッフも私以外のお客さんも外国の方々で、会話するのが楽しかった。安く寝られる場所を探してこの宿にしたが、記憶に残るステイになった。
この一言一言に、私がずっと大切にしてきたホステルの魅力がすべて詰まっているなあ…と、胸が熱くなりました。
最近、ホステルという言葉が少しずつ日本でも広まり始めていますが、「安いだけのバックパッカー向け宿」というイメージを持っている方も、まだ多いようです。ですが、実際に泊まってみると、それはただの「宿泊施設」ではなく、人と人とが出会い、異文化が交差する“小さな世界”だということに気づくはず!!
目次
海外に行かなくても「英語を使う場」がある
このお客様も書いてくださっているように、私たちのホステルでは、スタッフもゲストも外国の方がほとんど。チェックインの受付、リビングでの雑談、時にはキッチンで一緒に料理を作ったり──すべてが、自然に英語を使うきっかけになります。
「英語を話せるようになりたいけど、海外に行くのはハードルが高い」
「時間もお金もないけど、英語を使う実践の場が欲しい」
そんな方にこそ、ホステルという選択肢を知ってほしいのです。
実際、週末だけ宿泊して「英語シャワーに浸かりに来た」という方や、地方から広島観光ついでに“英語体験”をしに来てくださる方も増えています。海外旅行と違って、飛行機も、パスポートも、VISAもいりません。必要なのは「ちょっと話しかけてみようかな」という一歩だけ。
英語が話せなくても大丈夫
もちろん、英語がペラペラである必要はありません。むしろ、うまく話せなくて笑っちゃうような場面の方が、記憶に残るものです。実際に、「ほとんど英語ができないけど、それでも何とか身振り手振りでコミュニケーションできた!」という体験談もよく聞きます。
ホステルは、“英語を教えてもらう場所”ではなく、“英語で誰かと繋がる場所”です。言葉が通じないからこそ、伝えようとする気持ちが強くなる。そして、そういう気持ちを持った人が、世界中からふらっと集まってくるのが、ホステルなのです。
旅は遠くに行くだけじゃない
「旅=海外に飛び立つこと」と思っている方も多いかもしれません。でも、心が動く体験というのは、必ずしも遠くまで行かなくても得られます。知らない文化、知らない言葉、知らない価値観に触れる。それが“非日常”を感じる旅の本質だとしたら、ホステルはまさに、日常のすぐ隣にある“もうひとつの世界”です。
特に、英語学習をしている方にとっては、「使ってみる場」があるということが何よりのモチベーションになります。テストの点数やTOEICのスコアももちろん大事。でも、「あ、今の英語、伝わった!」「笑ってくれた!」という実体験が、自信につながり、次の一歩を踏み出す原動力になるはずです。
英語は“勉強するもの”ではなく、“使って楽しむもの”。
旅は“遠くへ行くもの”ではなく、“心が動く場所を探すもの”。
広島でそんな体験ができたら──
それはもう、立派な“世界旅行”なのかもしれません!