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大野久島散策 後編

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大野久島散策 後編

前編でもちらりと話しに出てきた、島唯一の宿泊施設 休暇村。https://www.qkamura.or.jp/ohkuno/
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島唯一のお食事処もこの施設に入っています。ダニー家族ももれなくお世話になりました。
(休暇村の食堂もしくは、同じロビーに入っている うさんちゅカフェでのお食事になります)
休日はかなり混んでいたので、お席の確保に少々時間がかかります。そしてその後のお食事にありつくまでも更に時間がかかります。

うさぎはお弁当に飛び込んでくることはないので(余談ですが、奈良公園は危険です。食べ物につられて寄ってくる鹿をかわしながら食べないといけないので大変ですし・・・・)お時間に余裕がある方は、予めお弁当の用意をされることをオススメします。島にはコンビニも全くありませんので、お気をつけくださいね。

そうそう、食堂では「うさぎのはなくそ」なるソフトクリームが売れれていました。
食べれるものをそう見立てているとは理解していても、商品名がはなくそだと少しぎょっとしてしまいます(笑)
話のネタに食されてみるのもオススメです♪(ダニーもしっかりいただきました)

さて、午後は急遽自転車で島を探索することになりました。

事前にうさぎ島は戦時中に毒ガスが製造されていた島であること、戦時中は地図上から消されその存在を隠され続けていた島。その島をぐるっと一周できると聞いて、レンタサイクルしてみることにしました。

休暇村の近くには毒ガス資料館もあり、関係者から寄せられた当時の資料が展示されています。
好きで戦争したり、人を殺めようと思う人はいないと思いますが、どんな気持ちで携わっていたのか・・・気持ちが重くなります。
ですが、今の、のどかな姿も大野久島の姿ではりますが、歴史を知ることも大切ですよね。私たち日本人が目を背けてはならない事実だと思いました。

休暇村をスタートして自転車を走らせると、だんだんとうさぎも人もまばらになります。
まず最初に見えてくるのが、毒ガスの貯蔵庫。神経性の毒ガスがこんなところに貯蔵されていたのですね・・・・もう大丈夫だと頭では理解していも、背筋がぞっとします。
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そのまま島を北に進み、ちょっとだけ高台に登ったところに北部砲台跡がありました。
毒ガス工場とは別に、この島は要塞の一つとして日露戦争時代から海上の保安の為に砲台がいくつか設置されていたそうです。こちらもその一つ。山肌をくりぬいてレンガ造りの弾薬庫が並んでいます。
ここの弾薬庫はかなり綺麗な状態で残っていて、驚きました。
帰宅後に調べてみると、大久野島の砲台跡は、全国でも珍しく当時の形をそのまま残しているそうです。
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休暇村から砲台跡までは上り坂が多かったのですが、ここからは下りが多くなります。

そのまま行くと、次は発電所が見えてきます。
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コンクリートと鉄骨だけになっていますが、ぱっと見る限りはその全貌が一目でわかるような完全な状態で残ってるように見えました。
もちろん立ち入り禁止なのですが、うさぎは敷地内に自由に入ったり出たりしています。

その様が、まさにラピュタのキタキツネのようにも見えました。
建物に絡まる蔦もラピュタを彷彿とさせます。

同じ過ちを繰り返してはいけない。

平和であることに感謝と、この穏やかな時代を後世にも続けていかないと・・・
うさぎに会いに来て、こんな世界平和のことまで考えるようになるとは思いませんでした。
一周約4.3キロという小さな島ですので、ゆっくり歩いても2時間ほどで一周できます。

時間がない方は自転車がオススメですが、アップダウンが結構ありますので、なかなか大変でした。
うさぎと戯れた後は、歴史を振り返る散策にも行かれることをオススメします。

1日たっぷりと大野久島を楽しまれてくださいね!

Author

THE EVERGREEN HOSTELのオーナー・はづきです。 The owner of THE EVERGREEN HOSTEL.Thank you for reading our blog.