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このホステルができるまで16

このホステルができるまで16

こんにちは。THE EVERGREEN HOSTEL・オーナーのはづきです。当時書き溜めていたものをベースに、このホステルができるまでを書いています。

 

■2015/11~12 -バタバタ
創業準備をしながら退職・結婚式・引っ越し準備も…ということで、とにかくバタバタ。会社を辞めることに関しては、本当に色々な方に送別してもらったのが印象的で、まさか自分のためにそんなに飲み会を設けてくれるなんて!と本当にびっくりした。いろいろな方に挨拶をし、ホステルのことも話した。まあとにかく飲みまくっていた。(ただ結婚式で着るドレスのサイズはもう変更できなかったので、走りまくってなんとか体型をキープした笑)

 

「実現しないかもしれないから、現実味を帯びるまで夢は誰にも話さない」というタイプの人もいると思うが、私はそうじゃない。いろいろな人に夢を語ることで、より一層「後に引けなさ」が強まってよかったと思う。万が一OPENできなかったらとか、万が一どこかで失敗したとしても、別に恥ずかしいことでもなんでもないから、へっちゃらな気がした。それよりも自分がやろうとしていることを考えるとわくわくして話さずにいられなかったし、できるだけいろんな人に知ってもらったほうが嬉しい。しかも計画を話すと「じゃあこんな人紹介しようか?」とか「こういうツールあるから見てみて」とかアドバイスをくれるような人もいた。だったら実現可能性とか関係なく、やっぱり早めにいろいろな人に話したほうが、たくさんの視点をもらえるからメリットばかりだ!といまだに思っている。

 

さて東京広島間で距離があったものの、この期間はホステル準備に関してはこのようなことをしていた。

 

◆自己資金比率を高める
銀行的には「家族から借りたお金=自己資金として見なす」。ぶっちゃけ、ココで両親お金を借りることをお願いした。

前回書いたように、あまり運転資金の借り入れを少なく見積もっておくと審査時の印象がよろしくないということもあり、思い切って借入希望額を増やした。ただ自身の貯金はもう増えない…つまり結果として自己資金比率が下がってしまう。自己資金比率が2割だと若干心もとないわけで、それでも新宿支店での相談時には「説明資料が万全なのでイケると思いますよ」と言っていただいていた。ただ、新宿支店の判断が中国支店でもそのまま反映されるわけではない。そして審査は一発勝負なので、できる限りの対策をしておきたかったのだ。ここの銀行でNGとなると、非常に先行き不安になるし、これまでの相談も水の泡である。それを避けたかった。

さて実家のおさいふコンディションはどうなのか。正直わたしは親の貯金額なんて全然知らない。ただ幸い弟も2015年春から社会人になっており学費の支払いなどはなくなったことも奏功したのか、まとまった額を貸してくれることになった。お願いするのは実はけっこう勇気がいることだった。せっかく独立したので、できるだけ親に心配をかけたくなかったし、ましてや金銭的に巻き込むようなことはしたくなかったのだが…(長女の意地) 2016年に入ったタイミングでポンと振り込んでくれたのには本当に感謝しきれないなと思った。ホステルが軌道に乗ったら、真っ先に返却しようと思っている。

ちなみに銀行は本当に自己資金が備わっているのかをチェックするため通帳類は本申請の時にすべて提出することになっている。面談時までに振込が記帳されていないと意味がなく、また振り込んだ側の通帳のコピーも提出する必要がある。ヤミ金から借りたりしていないか、そういうことをチェックするためらしい。親の通帳コピーを頼んで郵送してもらった。(これから融資申請をする方へ:協力者が遠隔地に住んでいる場合、こういうこともいちいち時間と手間がかかるため、やはり余裕を持った融資申請を心がけて欲しい。)

先ほど「自信の貯金はもう増えない」と書いたものの、退職に際してはすこしプラスに働くこともあった。給与天引き型の積立貯蓄を引き出したり、持株会に積み立てていた貯蓄がもどってきたり、(自己都合の退職なのであまり多くないが)退職金もカウントしたり….自分は給与として振り込まれたらガンガン使ってしまっていたので(特に飲み代で)、天引き型でコツコツためていたのは本当に良かったと思った。オ ス ス メ で す !笑
ただ12月の結婚式関係でこの仕事以外の支出も多かったので、やはりいくばくかのプラス収入があったにせよギリギリ。

 

◆設計の相談
できるだけ細かく仕様を決めて、概算に反映させる⇒その概算見積もりを使って日本政策金融公庫にへの説明資料作りへ

 

◆いろいろな業者さんへの問い合わせ
リネン業者へ寝具の問い合わせをしたり、コインランドリー業者を探したり…. 各費用項目を精査して、現実的な収支計画になるように見直した。
HP制作代は結構額が大きいので、支払方を分割にしてもらうようお願いしたりした。知人ということもあるがこういうところで柔軟に対応してくれるのは本当に助かる。支払い方などにこだわっていたのは、ゴリゴリの経理マン上がりの課長からこんなアドバイスをもらったことも大きく影響している。「資料上収支が見合っているように見えても、実際のキャッシュの動きとは異なったりする。とにかく個人事業はキャッシュフローが大切だから。実際の財布の状況が全てだから!」

 

そんなこんなであっという間に引っ越しの時期が近づいてきた。

Author

THE EVERGREEN HOSTELのオーナー・はづきです。 The owner of THE EVERGREEN HOSTEL.Thank you for reading our blog.