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このホステルができるまで15

このホステルができるまで15

こんにちは。THE EVERGREEN HOSTEL・オーナーのはづきです。当時書き溜めていたものをベースに、このホステルができるまでを書いています。

 

■2015/10/28 -JFCの予約をとった!
日本政策金融公庫の相談窓口の予約をした。
つぎの月曜。(もともと休みにするつもりだった)

それまでに
・収支試算のブラッシュアップ
・諸々の見積もりを集める
・どんな宿になりそうか・売上の根拠は などの資料のリバイス

 

このあたりをやらねば。

■2015/10/29 -Kickstarterはどうなんだろう?
Kickstarterというアメリカのクラウドファンディングがある。
これは先日WEB打ち合わせをしたときにいっぺー氏から聞いたものだ。

 

国内のクラウドファンディングは比較的低額、面倒見がいい分手数料も高い。ターゲットのメインは広島に旅行に来た外国人旅行客の方々なので、アメリカのクラウドファンディングなら将来のお客様に直接アプローチができると思った。

 

ちょっと検索したら、現地口座などの壁があった。ただKickstarterの手伝いやります!という方を発見したので会ってお話してみたくなった。その後電話してもメールしても反応なしだったので、このKickstarter熱は一瞬で冷めた。笑
ただクラウドファンディングによる資金調達については頻繁に意識するようになった。

 

■2015/11/02 -JFC面談2回目
15:00スタート。
場所は前回と同じ、日本政策金融公庫 新宿支店のビジネスサポートプラザ。
前回からちょうど1か月が経過している。この1か月に、設計プロ立ち合いの現地調査をし、2物件の概算を出してもらったうえでB物件でぜひいきたい!という現実味が増した。自分のスタンスとしては「本申請前のラストの相談」ぐらいのつもりで臨んだ。

 

①前回とは収支算定の基礎となっている物件が変更になっている
②トータル事業費を見直してきました
③次はもう広島支店で本申請の手続きをしたいと思っている

 

このへんをお伝えしたうえで相談に乗っていただいた。担当者は前回と同じOさん。これも非常にうれしいポイントだと思う。イチから事業概要を説明する必要がないし、全ての説明が手短で済む。

 

こちらから用意した資料は下記のもの。

 

①創業計画書(JFCで用意されているフォーマットに必要事項を記載)
②事業計画(自作。Powerpointスライド30頁ぐらい。うち半分は参考資料であり、観光庁の統計からの引用なども多い。
③収支計画(自作。初年度の月次計画と、10年分の計画。それに付随する計算の根拠データ他)

 

このプロジェクトで借りられるMAX額のアタリをつけたくて特大風呂敷を広げた前回(2015/10/4 JFC相談1回目)から比較して、トータル事業費をおよそ35%削減していった。さあ!どうだ!!!!

 

……..結論からいうと「切り詰めすぎ」と言われた。どっひゃー!

 

まず、融資には①設備資金 ②運転資金 と2種類の資金タイプがある。このへんは調べれば星の数ほど検索結果が出てくるので割愛したい
さて、どちらが「切り詰めすぎ」と言われたか。

 

②運転資金 である。

 

前回相談時に教えていただいた「トータル費用に対する自己資金のシェア平均は25%前後」 という一定の目安を死守したいあまり、②運転資金には物件賃借料(家賃)2か月分ぐらいしか記載していなかった。(だって工事費がかさむんだもん….)
②運転資金は最低経費3か月分ぐらい見積もっておかないと「事業の継続性の観点から不安」というジャッジがくだされがち というお話だった。はじめから想定売上にはなかなかいかないからという理由だ。とても、当たりまえのご指摘だ。

 

ちなみにこの場合の②運転資金というのは物件賃借料(家賃)だけではなく、アルバイトさんにお支払する人件費、水光熱費、リネン代、……..とにかく全部の経費のおよそ3か月分 ということを意味する。自分が思っていたよりも、もっと②運転資金 を借りることになる。

 

②運転資金をもう少し上乗せするとなると、トータル事業費はもちろんUPする。しかしながら自己資金の額はもう変わらない。
つまり結果的に自己資金シェアがさがってしまう。とても25%なんて無理ィ! ど、どうしたら…..オロオロオロ

 

これぐらいしっかりとバックデータそろえた事業計画を立てているので自己資金シェアは標準より少し低いものの、説明がきちんとできれば融資は十分OKである見通しがあると思いますよ」ほんとうですかOさん!?ほんとうに信じていいんですか!?

 

そんなわけで、トータル事業費の精査がなされた格好となった。あとは細々と見直しをすれば、一応本申請ができる体裁が整うことになる。

 

ここまででホステルOPENという働き方を思い立ってから3.5ヵ月。鬼のようなスピード感。
「えっ、心の準備が…」と思わないでもない。でもこの勢いを殺したら一生ホステルができないような気もする。

 

ノリだけでなんとかなるようなお話ではない。さすがに私も人生をかけたことをノリだけで乗り切ろうとするほどお気楽ではない。
でも!勢いって大事なんじゃないですかね。

 

【その他MEMO】
・本審査の申し込みを出してから1週間後ぐらいに、ご担当者と面談をする。
・面談の時には自己資金の証明ができる自身の通帳が必要(たとえば親から借り入れる場合には、その時点で入金が記帳されていないとNG)
・持っている最新の源泉徴収票が必要。
・その他、運転免許証など本人確認のための書類
・融資可能となっていざ契約する時には、印鑑証明書などが必要
(はやく住民票を移して印鑑登録しておかないと)
・その他、面談時には配偶者の通帳および源泉徴収票があるとなお信頼感がUPするため、良い。
無担保・無保証とはいえ、もちろん私がダメになった時の保証人という意味合いである。

 

いよいよ本申請 ということの前に当然のことながら家族会議の開催が必要である。
といっても最終出社日を過ぎないとさすがにもう広島にはいけない…12月に予定している自分の退職・引っ越しにむけての準備と、さらには結婚式の準備もあって非常にバタバタしているのだ。結局住居を向こうに移さないとなかなか進まないものだなあ。

Author

THE EVERGREEN HOSTELのオーナー・はづきです。 The owner of THE EVERGREEN HOSTEL.Thank you for reading our blog.