この夏、うちのホステルにはAishaという素晴らしいスタッフがいます。もちろん清掃や基本的な業務はバッチリなんだけど、それ以上に彼女の接客が本当にフレンドリーで、いつも驚かされます。もともと持っている優しさや気配り、そしてとびきりの笑顔があって、彼女がいるだけでホステル全体が温かくなるんですね…
そして私とのなんてことない雑談もいつもポジティブで、かなりエネルギーを分け与えられている実感があります。
ある日のやりとりの延長で、Aishaにこんなメッセージを送ったんです。
「ホステルって、場所の雰囲気がすごく大事だと思っていて、その雰囲気を作るのはやっぱりスタッフやお客さんの力だと思うんだよね。Aishaが自然にそれをやってくれるのが本当に助かってます。（もちろん意図して狙ってそれをやってるわけじゃなくて、生まれつきフレンドリーなこともわかっていますが） 私自身、ずっとホステルにいられるわけじゃないし、最近は他の仕事もあって、夜に一緒に飲みに行くのも難しいので…だからAishaみたいな人がいて全方向に”handle”してくれるのが本当にありがたいです。感謝してもしきれない。」
ホステルを始めて8年半になるけど、Aishaみたいに全部しっかりこなしてくれる人って本当にレアなんです。
もちろん、うちのホステルではフレンドリーで親しみやすい接客を目指してスタッフ教育を徹底しているつもりではあります。でも、性格やキャラクターもあるから、全員がそれを完璧にできるわけじゃないんですよね。丁寧な接客はある程度できるようになっても、一緒に飲みに出かけたり、遊びに行ったりしたくなるような間柄を築けるって才能です。こういう人がいるからこそ、繁忙期に店を1週間もあけて旅行に行くのもしやすいし笑、安心して任せられます。
Aishaからの返事もとても嬉しかったです。
「このホステルはすごくいい雰囲気で、みんなが仲良くしてて、『日本でこんなにみんなが一緒に楽しんでるのは初めて！』ってゲストが言ってくれてるよ。日本のホステルって、ただの宿泊場所として使われていて、あまり宿泊者同士が交流しないイメージがあったんだけど、ここではみんなが本当に社交的で、人と会うこと自体を楽しんでいて、すごく特別な場所になってます！いまいるスタッフのSimoneもみんなを集めるのが本当に上手～」
「正直に言って、今まで泊まった中で一番のホステルだよ。日本で泊まったホステルの中でもダントツ！ここが本当に大好きです—Hazzが作りあげたこの温かくて、居心地の良い場所が最高です！！」
このメッセージを読んだとき、嬉しくて涙がちょちょぎれました
この気持ちを忘れないように、スクリーンショットを保存しましたｗ
そうそう。
Aishaが「Good morning, queen！」とか声をかけてくるのですが、日本人の感覚からするとその表現がちょっと大げさすぎて、思わず笑ってしまいます。女王ってｗ 彼女のフレンドリーさと独特な言い回しが、日々のホステルの雰囲気をさらに楽しくしてくれています。
「ウェールズのひとってPassionate なのよ」って言ってましたが、たしかに一般的に情熱的で親しみやすい性格を持っているとされているらしいですね。全然知らなくって、なんかこういう些細なことをきっかけに自分が他の文化をしるきっかけになるんだよね…と感慨深かったりしました。「異文化を知るきっかけ」というとこれまた大げさに聞こえてしまいますが…生活してるうえでこういった些細なことから、自分の視野が広がるのはいいことだなと。
さて最近、Aishaがこんなエピソードを話してくれました。もうこれがびっくり。
新しくチェックインしたゲストが、実は2年前に彼女がルーマニアの電車で出会った「Peniel」だったんです！もちろんそんなこと知らずに普通に予約サイトで予約してきてくれたんですが…
その時のことを覚えていたAishaとパートナーのBrad（一緒に働いてます!）は、ゲストが入ってきた瞬間に「えっ、もしかして……」と気づいたんです。Aishaはびっくりして「I know you!!!」と言ってしまったとか。そりゃそうや。
Aishaの返信には、「So so mad – we couldn’t believe it!! Such a small world!（まじでヤバイ。信じられない）」とありました。そりゃそうや。この話を聞いたとき、私もまじでびっくりしました。そんなことある？ほんとうに「小さな世界」ですね。
Aishaについてはこちらもぜひご覧ください。笑
Aisha’s Miyajima Food trip えいしゃの宮島日記
Aisha’s dentist diary えいしゃの歯医者日記
