こんにちは。ダニーです。
先日、けん玉を作られている、 木材利用センターへ見学に行ってきました。
広島へ越してきてびっくりしたことの1つに、皆けん玉がめちゃくちゃ上手!がありました。
幼少のころにやりこんで(やらされて?)いるのでしょうね。
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ちょっとけん玉を渡してみると、歌に合わせてスムーズにけん玉をする!する!する!
え、そんなに簡単そうにできるもの?
ダニー、まぐれで1回乗ることはあっても、 連続して成功したことはありません。
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そんな広島県民になじみの深いけん玉。どうやって作られているのか?潜入してきました。
廿日市市の住所ではありますが、 限りなく広島市よりの場所にあります。そしてすごく、素朴。
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見学希望者は1週間前までに連絡を、となっていたので、 毎日コンスタントにお客様がこられているのかと思っていました。
急な来客は対応できないのだな、と。ところがどっこい!我が家だけでした(笑)
ゆっくり、じっくり見せていただけて、嬉しかったのです♡
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そもそも、けん玉ってどの木から作られているんだろう? と疑問でした。
とにかく硬くて当たると痛いイメージだったので、硬いのかな・・ ・とはなんとなく思っていましたが
玉部分がさくら で 本体部分がぶな だそうです。
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木の堅さは摩耗に関係してくるとのことで、 堅いほど長持ちするとのこと。
確かに・・・・どんなに硬い木であっても、練習すればするほど、 玉にも傷が入っていきますものね。ましてや、 何かの拍子に手から落としてしまったことも加味すると、 硬い木であることは必須のようです。けれど、あまりに硬い木を求めるとコストがかかるわけで、 ちょうどよいとされる、ぶなに落ち着いているようです。
お邪魔したときに制作されていたのは、 成人式ようの小さなけん玉(これから発売されるようですよ! 小さくてちょっとしたオブジェにも可愛かったです♡)
市内の小学生の入学記念に渡される通常サイズのけん玉でした。
機械でキレイに作られた玉部分と胴体部分でもう完成間近に感じら れましたが、これから、糸をつける穴をあけて
塗装して、糸をつけて・・・まだまだ時間がかかるよ、 と言われました。
塗装はこちらではなく、外注されているようです。
また、 見た目にはたくさんのけん玉を作っているように感じましたが、 ピークは70年代で、 其のころは同業他社さんが10社はおられたとのこと。
年間通して30万個は製造されていたようですが、 現在は需要が減少し、 市内で生産を続けられているのはこちらの木材利用センターのみに なったようです。
まだまだたくさん作られているように見えても、 確実に数は減っているのですね。
確かに1つあれば十分長く遊べるものなので、 競技をしない限りは何個も何個も買う必要もないでしょう。
丈夫なものを求めた結果が、 間接的に業界を縮小させていっている皮肉な結果になっているな、 と感じました。
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それでも、ただ衰退を待つばかりではなく、 数年前には新たにお弟子さんをとっていたり
けん玉の原型を使った季節のオブジェを考えたりされているようで す。
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クリスマスver.とっても可愛い♡
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日本ぽいというか、アジア発祥のおもちゃっぽいですが、 そもそものツールはフランスで
貴婦人たちがワイングラスに毛糸をつけて遊んでいたとか・・・( そんな割れやすいものでそんなことするもの!?)
それが日本に入って、伝承されているわけで・・・
今までと全く同じやり方ですと、先細るだけだとは思いますが、 何か違った活路を見出して、 伝統をつないでいって欲しいなと思いました。
木材利用センターの工場横には、事務局が入っている棟もあり、 そこではけん玉や木工品の購入もできます。
また定期的にけん玉教室や端材を使った木工教室も開催されている とのこと。
ご興味ある方は、ぜひ足を運んでみてくださいねー!
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廿日市市木材利用センター
廿日市市木材港北5−95
0829-32-2393
JR/市電廿日市駅より徒歩約20分
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THE EVERGREEN HOSTEL, Hiroshima JAPAN
Only 5 minutes walk from the world famous “Atomic Bomb Dome”
原爆ドーム徒歩5分のこぢんまりホステル・ゲストハウスです。