こんにちは、久美子です★鳥取旅ブログもラストです!
今回はまずお宿を紹介。こちら、「旅館 三井」さんです。こちらは本館と別館があり、温泉を自由に行き来できます。ただし3分くらい歩きます。暖かい季節にはいいですね。
隣に駐車場とタクシー会社の事務所があります。そして、徒歩1分以内にお土産屋さんと米子行きのバス乗り。ちょっと見た目は古いのですが立地良し。
立地だけでなく宿の方も優しい!!温泉も夜は家族風呂として使えます(プラン)によります。そして今回の皆生温泉での主役はこちら!!
カニづくしプランです!!カニの刺身、カニ鍋、焼きカニ、ゆでガニ…もう食べられないってくらいのカニです。贅沢な・・・今回の旅で私は人生で初めてカニの刺身を食べました!なんて甘い!例えるなら甘エビですが・・・比較にならないくらいのプリプリ感そしてするーと舌に乗ってそのまま喉へとろけていく!山陰の人ってこんなに美味しいものに囲まれてるの!?と妬みが生まれるほどのうまさ(笑)気になるお値段は大人約12,000円でした。こんなにカニ食べさせてもらって、温泉も入れて…しかも部屋食!とても心休まる宿でした。
さて、美味しいものを食べて温泉に入って1泊した所で2日目の観光へ!足立美術館へ!日本の庭園1位に選ばれた美術館です。入館料も日本1です。大人2,300円。入館料が高くてもそれに見合うだけの素晴らしい美術館なのでぜひ行っていただきたい!丸一日いられます。アクセスも米子駅からのシャトルバスが出ているので安心です!館内には喫茶店やレストランがいくつかありますが、どこもコーヒー1杯1,000円とかなりお高め。駐車場内にお土産屋さんがあり、そちらに休憩スペースがあるので、お弁当を持って行ってそこで食べるのがおすすめ。(ただし、店内で必ず買い物をしなくてはいけないルール)
とてもきれいな白塗の外観をしています!館内入ってすぐにチケットブース。休日はかなり並びます。音声ガイドも500円で貸し出しています。(日本語・英語・北京語)
進み始めてすぐに、有名な庭園が!3月だったので雪は積もっていませんでしたが、緑の青々とした松の木や芝がとてもきれいでした。この日は山陰には珍しく晴天!春の生命力にあふれたフレッシュな空気を感じる風景でした。
庭園には入れませんが。大窓いっぱいに美しく整えられた庭園が。山陰だからこの美しさが出るんですね。都会では後ろにビルが建っているので景観が台無しに・・・。館内にはところどころ、ガラス張りで庭園を鑑賞できるようになっています。少し外に出られるところも。
こんな、芸術作品も・・・
生の窓 という作品。窓が額縁、庭園が絵のように見られます。人が多いのでなかなか誰も入らずに写真を撮るのも難しい…。奇跡の瞬間でした。足立美術館は庭園以外は基本的に撮影禁止ですので、館内鑑賞の際はご注意を。
庭園が有名ではありますが、コレクションも興味深いものばかり。今回は「横山大観展」が開催されていました。横山大観と言ったら「富士山」の印象でしたが、美術館でじっくりと作品を見つめていくと、面白い発見や感動もたくさん湧きますね。水墨画のように墨のみで描かれる富士山がたくさんあります。その薄さにより、富士山の表情が弱弱しかったり、力強く勇ましかったり、神々しく輝いていたりと何度も何度もぐるぐると見返してしまう面白さがありました。中でも「雨霽る(はれる)」。白い霧の中に黒々とした山が堂々と描かれており、その中の奥に富士山が雪をかぶった頂上だけがうっすら。黒々とした山とは対照的に静かに描かれている富士山が存在感を生み出し、なんとも不思議で目を惹かれる日本画でした。いつまでも見ていられる!写真が載せられないのが残念!
もう一つ最後に心に残った作品を。山元春挙という方の「瑞祥(ずいしょう)」。絹本(けんぽん)というもので、絹布に風景画が描かれています。何も知らない私は屏風絵と思うような見た目です(笑)壮大なスケールに中国の蓬莱仙境を描いた美しい色使いの作品でした。大きさに魅了されたのと、そこに使われる鮮やかな緑色が目をくぎ付けに。翡翠という感じの色でした。日本画って本当にきれいな色合いを出しますね。風景画にみられる絵なのですが、小さく描かれる人々の細かな仕草表情をじっと観察するのも面白く印象的な作品でした。
本当に1日いても飽きない美術館です。館内の移動だけではなく、庭園を見られ外の空気も吸えるのが一般的な日本の美術館と違い楽しめるポイントです!