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このホステルができるまで8

このホステルができるまで8

こんにちは。THE EVERGREEN HOSTEL・オーナーのはづきです。当時書き溜めていたものをベースに、このホステルができるまでを書いています。

 

■2015/9/26 -物件の内覧

7月からずっと検討していた物件Aの内覧にいった。やっと行けた、というべきか…

 

立地★★★★★:チェーンホテルがすぐ近くにあるぐらい便利。
現状★★★★☆:スケルトン状態というわけではなく、壁も床も天井もしっかりしている。ここからの工事はラクそう。
家賃★★★☆☆:安いとはいえない…交渉の余地はあるんだろうか?
営業しているイメージがわくか★★★★★:レイアウトをさんざん考えただけあってイメージはわく
部屋レイアウトがおさまるか★★★☆☆:もう1台ぐらい2段ベッドを置きたい…

 

もと事務所ということであったが、ここはなんといても吹き抜けが印象的である。
1階と2階できっちり雰囲気を分けられるところもいいなと思っている。

 

収支はなんとかなりそうだし、現地もみてイメージができた。とりあえず保留という感じで、次のステップにようやく進もうと思う。

 

■2015/9/29 -JFC相談の予約をした
将来的に必要になる融資の目途をつけるため、日本政策金融公庫(以下JFC)の無料相談に伺う。これは完全予約制。
日曜に相談に行けるなんてなんて優しいんだ…

 

■2015/10/4 -JFC相談1回目
朝10:00 日本政策金融公庫(以下JFC)の無料相談に伺う。普段働いているような、いやむしろそれ以上にフォーマルな格好でいった。こんなに「きちんとした人」に見られたいと思ったのは就職活動の面接や、主人の実家に初めて伺ったときぐらいなんじゃないだろうか….ただそれらの時と絶対的に違ったのは緊張していなかったこと。自分の話を聞いてほしくてうずうず・わくわくするぐらい、構想の中身と資料に自信があったから。

 

….そう考えると、
なんて自信を持たずに就職活動していたんだろう….
なんて自信を持たずに主人のご実家に挨拶に伺ったんだろう…

 

さてさて。私が伺ったのは新宿西口にある新宿ビジネスサポートプラザ。日曜の朝イチ、しかもなんと15分も前に着いてしまったというのに柔和な所長代理Oさんが迎えてくれる。

 

名刺交換をし、着席し、いろいろと話が始まる。事業の概要、具体的な物件の話、プロモーションや事業収支の概要。
「まず、無担保・無保証の創業融資制度があります。あなたの場合だと、女性/若者/シニア創業融資制度 というのに該当しますね。ちょっと優遇された金利です!」おお、そうか、なんか特別な網にかけてもらってラッキー♪♪
「資料の体裁や、ボリューム、書き方・内容などは詳細で、十分なレベルです。事業収支の勘定科目は大変詳細に積算されてますし、収入の見立ても堅実なのでその辺は大丈夫だと思います。あとは初期投資・費用の精査ですよね。もっと圧縮しないとちょっと厳しそうですね。」

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資料の出来栄えだけはOKらしかった。サラリーマン生活6年の成果といえよう。
うちの平均ご融資額は600~700万円。創業トータル費用における自己資金のシェア平均は25%前後です。もちろん業態にもよりますが、この一定の目安から外れるのはすごくハードルが高いです。」

 

そうなのである。初期投資が大きすぎると指摘されたのである。
実は自分が借りられるMAX額を探りたくて、とりあえずどの初期投資項目も多めに見積もっておいたので、これは想定内だった。目標はデカく!(?)

 

初期投資額を半分ぐらいにしないといけない。
思った以上のコストダウンを強いられ…いや、強いられるといっても初期投資が少ない方が借入金も少ない。つまりリスクを減らせるわけで積極的にやるべきことだし、もともとそのつもりだったので問題ない。よしよし。

 

というか金を思いっきりかけられるのであれば、正直そんなにラクなことはないわけである。ただ借りたものは当然返さねばならないし、できるだけ短期決戦をしたほうが自分も家族も安心だ。そもそも金さえかければ「イイモノ」になるかというのはまた別の話だったりする。工夫次第でローコスト開業はできると思うし、一定の制限内で表現する楽しさというものも存在すると思っている。ファッションでいえば、学校の制服とかスーツがそうだと思う。一定の枠に縛られつつも、その中でのおしゃれさを追究したり、他人とのちょっとした差別化を図ったりしてきたじゃないか。

 

そして「制度は制度としてあるんだけど、一定の目安から外れることはハードルが高い」….これはもう社会の縮図というかなんというか、当たり前だな~と思った。会社でも同じで、有休の制度はあるんだけどみんなそんなに休まないから雰囲気的に取りづらい…というような感じで。
おそらく、法人である分野ですでに実績があったり、妥当な根拠があれば相当額の融資を引き出せるのだろうが、まったくのゼロからの個人創業で、自己資金もそんなにない。こんな場合それはちょっと厳しいという感触はさすがにわかった。

 

「本審査の書類を出すまでに、何度でも相談に乗ります。またこの内容は実際に事業を開始される広島市の管轄である、中国支社にも連携しておきますね。広島と東京は離れているのでなかなか創業の準備が難しいでしょうが、こちらでできることはサポートさせていただきますよ。」

 

まだ中国支社に伺ったことはないので実際のところは不明だが、JFC内の連携プレーが素晴らしい。大助かり。

 

ご相談の最後には、広島に関するパンフレットや、実際に融資を活用して創業し成功していらっしゃる女性のパンフレット….しかもそれらをバタバタと用意するのではなく、ちゃんと事前にそろえておいてくれたことが、また嬉しい。事前に相談内容を申込フォームに簡潔に入力しただけなのに、正直こんなに温かく、至れり尽くせり的情報提供をされると思いもよらず驚かされた。嬉しいサプライズ。

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Author

THE EVERGREEN HOSTELのオーナー・はづきです。 The owner of THE EVERGREEN HOSTEL.Thank you for reading our blog.