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このホステルができるまで10

このホステルができるまで10

こんにちは。THE EVERGREEN HOSTEL・オーナーのはづきです。当時書き溜めていたものをベースに、このホステルができるまでを書いています。

 

■2015/10/8 -仮の申込書を書いた!

N部長から電話の連絡を頂戴した。「オーナーとしては”その業種(=ホステル)だから不可ということはない”とのこと。諸々決まりきっていないこともあると思うから条件付でかまわないので、まずは書面で仮の申し込みをしてください。」

 

やった。一歩前進。
書面は不動産屋のもっている店舗申込書というフォーマットであり、やりたい業種や見込み売上などの収支、自分の経歴などを簡単に記入するようになっている。まだ仮とはいえ、連帯保証人の欄がある。しかも2か所も。

 

まず父親に連絡する。この話のあるちょうど3日前ほどにいまやりたいと思っていることについて話しておいてよかった。その時に「すばらしい」と言ってくれた。(その時は単に資料の作りこみが素晴らしい出来栄えだったということかもしれないが..)うちは自営業タイプの家系では決してないのだが、娘の自分が急に宿をやりたいとか言い出すことについては驚くほどなにも言われなかった。長女ならではの顔パスだったのかもしれない。笑
とりあえず、ここは快諾してくれた。

 

次に….主人である。当然のことながら慎重であるものの、OKを頂けた。なんてありがたい。

 

いくらやりたくても、1人でやるといっても、こういうことはどうしても1人では無理だ。
資金調達のめどが立っていても、もし借家(テナントとしてどこかに入居する)でホステルをやろうと思ったら、そもそも(法律的な)支援者が自分にはいるんだっけ?ということを考えなければいけない。(と今になって具体的に実感した)
するべき契約はとても多い。そして、重い。

 

■2015/10/9 -現地調査しなきゃ!

さて店舗申込書も出したしこれでやっと交渉の土台が….と思ったものの、Google Mapばかり見ていてそもそも現地視察をしていないじゃん!
というかもう現地で具体的に動かなければ(アクセスなど立地の確認、内装の見積もりetc)これ以上進まない…..

 

そうだ、現地、行こう。

 

すぐに来週末の夜行バス(往路)とLCC(復路)を予約した。遠隔地で仕事をするというのはなんて時間とコストがかかるんだ。チェーンのホステルを運営しているところはすごいなあ などと思う。

 

N部長に連絡。
「来週末、そっち行くんで現地調査させてもらっていいですか」
「お、おう、急だね」 面食らっている。

 

しかしさすがのN部長だ。
「せっかく来るんじゃけ、もう1つ物件見ておかんか。」
素晴らしいサジェストをいただく。実はこれは100㎡ちょうどぐらいの物件Cで、なんとか用途変更をしなくてもいいギリギリの規模である。広島駅から歩けるぐらい近い。広島城と縮景園も徒歩圏内である。

 

用途変更には時間もお金もかかる。最低1か月。お金は…物件次第なのでよくわからないが、100万円は余計にかかるのではないか。なにしろたくさん用意するべき専門的な書類がある。ちなみにこの100万という数字はテキトーではなく、地元の複数の設計事務所に「実際に物件を見ないとわからないと思いますが、一般論としてどう思いますか?」という無理難題を問い合わせたものである。(収支の算定に関しては結構シビアに行ったつもりである。たとえばリネン代がいくらかかるとか、そういう細かな費用の積算根拠については、可能限り現地の業者さんに手当り次第ヒアリングをして見積もってもらったものを使っている)

 

B物件はビルの外見もかわいらしく、ガラス面が大きく開放的なこともあってパッと見た印象からして気に入っていたのだが、敷金の額も大きく、用途変更はおそらくマスト。一応B物件に仮申込をしているとはいえ、もし現地を見てC物件もいいなあと思った場合には、「どちらの物件がよりスタートしやすいか」という、ちょっと味気ない要素も大きくなる気がする。ただいくら夢を語っていても実際にOPENしなければ意味がないし、物件選定にあたっては「OPENのしやすさ・現実味」というような指標を持つことは大事だと思う。実際に現地を見るまでは実際BもCもそれぞれアクセスはよく、決定的にどちらかがイイ・ダメというようなジャッジはできなかった。

Author

THE EVERGREEN HOSTELのオーナー・はづきです。 The owner of THE EVERGREEN HOSTEL.Thank you for reading our blog.