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このホステルができるまで24

このホステルができるまで24

こんにちは。THE EVERGREEN HOSTEL・オーナーのはづきです。当時書き溜めたものをベースに、このホステルができるまでを書いています。

 

■2016/3/15前後 -ハートウォーミングなお話シリーズ
ここ3日間、リクルート関係で嬉しいことが何個もあったっていうハートウォーミングなお話シリーズ。

 

【1】1月から最近まで私を雇用してくれてた派遣会社の営業さんと話した際、半ば冗談で「ホステル手伝ってくれそうな友達、アテありません?」って聞いたら、すぐに彼の幼馴染の彼女さん(めぐちゃん)を紹介してくれた。週末わざわざ連れて一緒に来てくれた。
「派遣会社の仕事もそうですけど、こういうのは人の縁が大事ですからね!」と営業さんはさわやかに言ってのけた。悔しいほどイケメンである。

 

【2】めぐちゃんはゲストハウスに興味があるという、かわいらしいけど芯の強そうな女の子(たしか26)だった。小一時間話して、ぜひぜひ!ということで、めでたくお手伝い第1号に。ただめぐちゃんはカフェとのかけもちなので忙しそう。とはいえ、とにかくずっとぼっち作業が多かったので、作業仲間ができたことがめちゃめちゃ嬉しかったのだ。

 

【3】「ねー、めぐちゃんさー、DIY手伝ってくれる友達とかいない?」なんとなく聞いた。
『はづきさん、いいのがいますよォオオ。ちょっと連絡してみます。』
なんと自宅のベッドまで自分で作ってしまうという恐るべきDIY女子・まーこちゃんを召還してくれることになった。

 

翌朝LINEが来た。
『葉月さん、今度の木曜日カフェの仕事休みなので、まーことお店いきますね!手伝わせてください。』 ※アラサーの涙腺は嬉しさで決壊寸前です
『ところで、まーこが”ノコギリとか電動ドリルとか必要ですかね?”って聞いてるんですけど…』
「え、なにそれwwなんで持ってんのwwwじゃあとりあえず持ってきてww」 …とりあえず明後日が楽しみで仕方ない。

 

【4】「ねー、めぐちゃんさー、絵の上手い友達とかいない?」
『葉月さん、いいのがいますよォオオ。ちょっと連絡してみます。』
なんと広島県竹原市在住の女の子を召還してくれることになった。市から仕事をもらってイラストを描くようなこともしているらしい。詳しくはまだわからないがすごいぞ!とりあえず土曜日に会うことになった。

めぐちゃんはすごい。無茶振りかもしれないなとうすうす思いつつも、とりあえずボール投げると的確にヒット飛ばしてくる。ドラえもんかイチローかどっちかだと思う。

 

【5】その夜、英会話クラブでよくお会いするYASUさん(まったく若々しくて年齢不詳である)からメールがきた。広島のことをガイドすることが大好きで、非常勤みたいな感じでよければ是非、というお話だった。とても嬉しい。彼は英会話倶楽部でも、豊富なボキャブラリーを使ってよく宮島の歴史とかそういうのを教えてくれる。観光ボランティアの経験もあって英語ガイドに慣れているし、なにより生粋の広島人というポイントがじぶんにはうらやましい…

 

【6】そして今日3/15、英会話サークルでよくお会いするマダムからLINEがきた。彼女は本当にいつも若々しくて美しくて私は大好きなのだが、なんと「息子があなたのホステルで働きたがっています。よくワーホリで海外に行くから英語は堪能です。一度会ってみてもらえませんか。」という願ってもない内容。LINEから2時間後無事に息子さん・しょーたろう君とお会いすることができた。速攻で来てくれた彼は、気さくで誠実そうな感じだった。ホステルの中を見てもらって(といっても何もない状態だけど)、「OPEN日がまだ決まらんのんよ…」などと伝えつつ今日は解散。とりあえず働けるのは結構先だけど待ってもらえるだろうか。

 

【7】まだある。今日3/15もめぐちゃんからLINEがきた。なんだろう。
4/15以降でスタッフとして働きたいという少年が現れたのですが、話だけでも聞いてもらえませんか?』
え!?なに?ポケモンみたいな紹介の仕方、なんなの!? 少年!? ※混乱するアラサー
とりあえず土曜日に会うことになった。(ちなみに彼はもう1つの勤め先との時間調整が難しいことが判明し、最終的には残念ながら採用NGだった)

 

ようやくスタッフさんがじわじわっと集まりだした。多分あんまり伝わっていないかもしれないが、コレがいちいちめ ち ゃ め ち ゃ 嬉 し い 。活字に起こしちゃったぐらい嬉しい。だってどこの馬の骨かわからないアラサー女と働いてくれようというんだから!笑 こっちにはあまり知り合いもいないしどうしよーどうしよーと思って焦っていたけど、じたばたしてると何かしら起こるみたいだ。

 

このとき実はまだ区役所との交渉が難航していて、一度立てたスケジュールが全然ダメになりそうでガックリきていたものの、こういうことで気分が明るくなった。区役所との交渉は、オーナー&オーナー側の設計士さんに頑張ってもらうほかない。祈るばかり…!!

 

■2016/3/21からおよそ3週間 -暗黒DAYS
一言でいうと、めちゃくちゃ恐ろしい日々だった。少々生々しい話になってしまうが、ちょっと書いてみようと思う。

 

【前提】簡易宿所という特殊用途のテナントにするため、区役所建築課に諸々申請が必要。100平米超えるとこういうのかすごく面倒である…。こういう場合2階部分だけの申請ではダメで、建物全体の図面等を揃えてオーナーが申請する。

 

今回まず問題だったのが、とある書類が見当たらなかったこと。更に、竣工時の図面と照らし合わせると現状1階の一部が異なることが判明…これをはじめに聞いたときはもう終わったなとすら思った。

 

ただオーナー側の設計士さんが、「この件はなんとかする」と。100%手続きをクリアする保証はどこにもない。信頼するリスクはこちらにあるものの、取り組む価値のある物件だという判断でここまで進めてきた。家賃はまだ発生していないものの建物賃貸借契約を締結し、保健所の定め通り看板を設置した。その時点で手付金もオーナーさんに差し入れている。

 

ただ当初のオーナー側の設計士さんの目論見よりは、はるかに区役所協議が難航してしまったのだ。役所の反応というのは予想しきれないこともあるから設計士さんが悪いわけではない。それにリスクを承知で進めてきたのはこっちだ。が!これまでに色々取り掛かった準備代といったもろもろのコストがあるし、「是正工事が多額で、こちらの負担は無理だから今回はなかったことに」などとここでオーナーに言われても、今のところ代替地があるわけではなくダメージが大きい事実は変わりない。そんなことになったら一転、暗黒である。

 

もしこれからゲストハウス・ホステル開業を考える方がいたら「可能であれば100㎡以下でトライすべし!」と強くアドバイスしたい。(かなり小規模になりますが、開業はスピーディーでラクなはず)

Author

THE EVERGREEN HOSTELのオーナー・はづきです。 The owner of THE EVERGREEN HOSTEL.Thank you for reading our blog.